Welcome to my rose garden バラの園を夢見て

もうそろそろ、バラが咲く頃かと思います。
私は以前、実家の裏庭といいますか、畑で育てていたことがあります。モダンローズ、オールドローズ、つるバラ、ミニバラなど、合わせて２５種類のバラを直植えや鉢植えにして愉しんでいました。
毎年、この季節になると、あの色とりどりの花弁とダマスクの香りが懐かしく、そして恋しくなります。
モダンローズの存在感溢れる華やかさ、ミニバラの可愛らしさ、オールドローズの甘く濃厚な香り。本当に素敵ですね。
その美しいバラも舞台裏は大変です。
真冬、白い息を吐きながら、凍える手にはスコップ。根っこを傷つけないよう注意しながら土を掘り起こし、腐葉土や牛糞など肥料を与えます。
そして、剪定作業。古い枝にハサミを入れ、若枝の発育を促します。植物が休止状態の真冬にしかできない作業です。
春先にようやく葉が出てきますと、定期的に病気対策や虫除けが必要になります。木酢液をやったり、殺虫剤も時には必要です。つぼみが出てきてから虫とのバトルは本格化していきます。
私はバラを栽培するようになってからコガネムシやカナブンが嫌いになりました。せっかく、あと少しで大輪を咲かせるというところまできたのに、つぼみを『モシャ、モシャ・・・』　本当に音を立てて食べてしまいます。
水やりも欠かせません。特に鉢植えは保水と水はけのバランスに注意が必要です。水分が不足すると枯れてしまいますし、やり過ぎは根を腐らせます。
また、タイミング良く、肥料を追加してやらないと弱ってしまい、秋のシーズンに良い花をつけることができません。
このように、綺麗なバラを咲かせようとすると本当に手が掛かります。しかし、手を掛ければ掛けるほど、その想いに応えてくれるのもまた、バラなのです。
早朝に花を摘み、花器に活けます。色鮮やかな花弁と本物の香りを愉しめる至福のひと時です。
本日ご覧頂いた皆さんには、以前私が育てたバラを　その頃よく流れていた曲とともにお贈りいたします。　お茶でも一緒にいかがですか？

　　

　　　
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